日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

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2022年1月22日話を聞いてもらうために自分から行動しよう!

日本話し方センターのベーシックコースでは、受講生の話し方のトレーニングとして毎回2分間のスピーチ実習を行っています。全12回のうちの3回目と4回目のスピーチテーマは「あいさつを実行して」です。今までと少しだけ違うあいさつをしてみて、自身の気持ちの変化、相手の言動の変化などについて話してもらっています。今さらあいさつなんて、と思われる方も多いと思いますし、当然の反応だと思います。一日のうちで一度もあいさつをしない人はほとんどいないでしょう。しかし、この課題に取り組んだ多くの人が人間関係が明らかに変わったことを実感しています。そして、その成果を聞き応えのあるスピーチで披露しています。

先日も、受講生のAさんが素晴らしいスピーチをしてくれました。



Aさんには、小学校と幼稚園に通うお子様がいます。子供達には常日頃、「大きな声であいさつしないとダメだよ!」と言っているそうですが、子供達はなかなか言ったとおりにはしません。それがちょっとしたストレスになっていました。ベーシックコースの1回目であいさつの本当の意味や目的、効果的なあいさつの仕方などを学びました。そして、それを実行することが宿題になったので、Aさんは自分からお子様に「おはよう~!」と大きな声であいさつすることにしたのです。早速実行してみると、お子様達は二人とも大きな声で「おはようございま~す!」とあいさつを返してくれました。

そのとき、Aさんは気付きました。大きな声であいさつをしていないのは子供達ではなく自分自身だったんだ、ということに。

ベーシックコースでは「子供は親の言うとおりには行動しないが、親がするとおりに行動する」ということを伝えています。Aさんは、まさにこのことを日常の中で体験されたのでした。それ以来、Aさんは学校や幼稚園で自分から率先して「こんにちは!」とあいさつをしています。お子様達も、それに続いて「こんにちは!」と大きな声であいさつをするようになった、とのことです。

私はこのスピーチを聞いて、胸が熱くなりました。Aさんが自分に改善すべき点があったことに気づいて素直にそれを認め、行動を変えたことがとても素晴らしいと思ったのです。Aさんは、この教室であいさつの話を聞くまでは自分が言ったようにあいさつしない子供達が悪いと思っていました。しかし、自らあいさつすることで、子供達があいさつしないのは自分の行動が良くなかったからだと気づいたのです。

日本話し方センターで大切にしている言葉に「言葉の後に行動あり」というものがあります。口先でいくらいいことを言っていても、その後の行動が伴わなければ周りからの信頼は得られません。また、そんな人の言うことを聞こうとする人もいません。上司が言うから、親が言うから言うことを聞くという時代は遙か昔に終わっています。口だけでなく自ら行動することでひとを動かす時代にになっているのです。

日本話し方センターのベーシックコース2日間集中セミナーオンライン短期集中トレーニングコースでは、話し方だけでなく、コミュニケーション全般に関する講義を行い、トレーニングを行っています。

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